自分という人間がお役にたてていると実感できるので、介護という仕事が好きです。この施設には障がい者の方もいらっしゃるので、最初は大変かとも思ったのですが、新しい分野に興味があったので入社を決めました。
話を聞く、できないことの支援をするなど、なにかをしてあげて、「ありがとう」と言っていただいた時にやりがいを感じます。「工藤さんに相談したい」など名指しで頼まれると特に嬉しいです。学生時代には自信を失うようなことも経験しているので、自分が必要とされていると実感できるとやりがいもアップします。
また職場の人間関係がいいこともやりがいにつながっています。報告・連絡・相談がスムーズで、お互いに助け合える職場なので、無理をせずに素の自分でいられます。楽しい人が多いので笑い声がたえません。
面接の時の社長の話を聞いて決めました。「介護はこんな風に大変だ」というよりは、「将来こうしていきたい」という未来志向だったからです。わたしの前職はカー・ナビゲーションのプログラマーなのですが、スマホに押されて未来が見えない状態でした。それで転職を考えていた時に介護に出会い、この仕事に決めました。介護にはまだ自分にもできることがあると思ったし、資格をとることで、中長期的にステップアップしていけると考えました。
ここではスタッフの話がきちんと聞いてもらえます。新しい施設なので、アイデアがよければ実現しやすいんです。たとえばうちの会社は拠点どうしが遠いので、なかなか会議ができませんでした。それで会社のスマホにラインを入れて会議をすることを提案したら採用されました。採用されるかどうかはともかく、話がきちんと聞いてもらえると、この会社で長期的に働きたい、変えてよくしていけるところがあるのなら、変えていきたいと思うようになります。
わたしは(株)リレーション・パートナーに入る前に、この会社のグループ会社である(株)ゆうらくに平成22年に入社しました。(株)ゆうらくと父との間に関わりがあり、そのつてで入社しました。現在の職場(リレーション・パートナーが運営する共生型住宅)で働くようになったのは平成29年からです。平成22年当時わたしはまだ大学生で、東京の実家を離れて沖縄におりました。それで、その頃わたしが住んでいた場所に父が泊まりにきて脳梗塞で倒れ、介護が必要になったのです。そのことがあって介護業界で働くことになりました。
この施設には、認知症をお持ちの高齢者や障害をお持ちの方など、老若男女、さまざまな個性の方がいらっしゃいます。そういう方の中には、入居後お互いに生活も含め慣れるまでは、その方のお考えや接し方が全くわからないこともあります。それでも毎日の関わりを通して、時間はかかるけれど、少しずつ理解できるようになっていって、そのうちにご利用者様に笑顔が見られるようになった時にはやりがいを感じるとともに達成感も感じられます。